ロミオとジュリエット〜すれちがいを観る

実に毒にも薬にもならないドラマだなぁと思っていたらクライマックスで吹きました。主人公(男)の親父さんは殺人の疑いをかけられてて逃走しているワケですが、何故かたくなに逃走していたのかそれが明らかにされる場面、かなりかいつまんで説明しますと

  • 殺人は犯していない(目撃者の勘違い)
  • 警察に嫌いな人がいるから警察には捕まりたく無かった
  • だから逃げた

想像してみて下さい2時間観続けてきたドラマの最大の謎がコレだった時の僕の気持ちを。呆れるを通り越してなんか笑っちゃいましたよ。いくら恋愛が主題のドラマとはいえこれは…。この告白をする前主人公(男)は親父を「なんで逃げたんだよ親父!俺と母さんがどれだけ苦労したと思ってるんだ!」と正論を浴びせながら殴り続けていたんですが、正直僕が主人公ならそのままこいつ殴り殺してます。こいつが逃げたせいで家族は離れ離れになり財産を失い母は病気になり自分は高校を中退する事になったのにその理由がコレ。まぁあえて説明を省略した人間関係が複雑に絡んでいることを考慮してもこれはひどい。その後主要登場人物の全員が涙を流しながらこの親父を説得するわけですがこんなじゃあ感情移入のしようがありませんぜ!


思うに2時間ドラマで色々と帳尻を合わせないといけないからこんなしょんぼりしたネタになってしまったのかなぁと。思えば映画とか特番ドラマの尺はほとんど2時間なんですよね。多分予算的な問題でそこが一番折り合っていると思うのですが、ドラマや映画の作り手として2時間という尺は非常にキツイ制約なんじゃないかと思わざるをえません。


後このドラマの主演のタッキーと長澤まさみについて思った事を。

  • タッキー
    • 相変わらず格好良い
    • でも演技的にはあまり成長が見られない気がする
    • どんな役をやろうと同じ人間にみえる
    • いわゆる「キムタク状態」
    • しかしキムタクのようなカリスマ性は無い
    • でも格好良いから許してあげたくなる
    • 頑張れタッキー
  • 長澤まさみ
    • 相変わらず可愛い
    • 雑誌で「隠れ巨乳」として紹介されていた時期もありましたが、確かにそうだ
    • タッキーと同じで演技に成長がみられない
    • 泣いている時の演技など不快にすら思う
    • なんかタッキーと違って応援したくない
    • ただカルピスのCMを見たらいつ何時でもその素晴らしい出来に感動する
    • 思うにドラマなんかやらずにCMだけやったらいいんじゃないかな

こんなところでしょうか。僕の中では上戸彩長澤まさみの立ち位置がかぶっていたりします。

今も昔も

http://cagami.net/dansyaku_blog/archive/000675.html


こちらの文章を読んで今も昔も多数が少数を一方的に叩くという風潮は変わりが無いんだなぁ…と。そういえば僕も昔形態こそ違うもののそんな感じのエントリを書いた事もありました。多数が少数を叩くというものの危険は色々ありますが一番の問題点は「多数が正しい」となし崩し的に決まってしまう事にあるんじゃないかと。かがみさん(上記サイトの管理人さん)は冷静に分析されていますが何も考えずに議論を読んでると「少数はえらく叩かれている→これだけ叩かれているって事は間違った意見に違いない」という思考に陥りやすいんですよね。自分が発言するにしても多数派と戦うより少数派を叩くほうが圧倒的に楽だし。


どんな間違った意見でも多数派ならば正しい意見になり少数派は排除される、というのは民主主義最大の欠点ともいえる問題なのだけどこれを克服できる日はくるのでしょうか。

「落・乱」についてかく語りき

落第忍者乱太郎 (40) (あさひコミックス)

落第忍者乱太郎 (40) (あさひコミックス)

なんか唐突に思い出したので「落第忍者乱太郎」という漫画について少し語ってみようと思います。


この漫画は僕と同じくらいの世代ならほとんどの人がよく知っているのではないでしょうか。そしてそれに連れられてみていた親世代。さらに現在の小学生。幅広く読まれている「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」のようなファミリー漫画、アニメになりました。まぁ前2つの作品は別格なのでそれには遠く及ばないわけですが。


この漫画実は「リアル路線」を地で行く漫画でもあります。子供向け漫画なのでどうしようもないギャグや作中の実力者がファンタジーのような忍術を披露する事はありますが、主人公達が使う忍術は全て「実際の忍者はこのような地味な事をしていたんだろうなぁ」という地味な忍術しか使いません。水の上を歩いたり、火を吐いたり、突然風の如く姿を消したりなどというファンタジー忍術は一切無いです。それは作者尼子騒兵衛先生が歴史学を専攻したらしいので、その綿密な知識を元に描かれたものだと思います。実はこれ僕の感性に結構大きな影響を及ぼしていまして「騎馬隊だけで押せ押せで攻めていた武田軍はファンタジー」「槍は突くものでなく叩くものであった」というリアル戦国漫画を目指している「センゴク」あたりを好んで読んでいるのは、「落・乱」の影響なんだろうなぁと思っています。


そのような地味なリアル路線をとりながら子供人気を得たのは作者のセンスが大きいと思います。絶妙なところで「これは嘘」というようなファンタジー忍術を繰り出してみたりギャグを挟んでみたり…。年齢を重ねた今だからこそ氏の偉大さが少しずつ理解できてきた感があります。


そして実は僕、15年前くらいに尼子騒兵衛先生に会っているんです。Wikipediaによれば当時30代半ばだったハズなのですが、僕の記憶では当時20代半ばなハズでWikipediaはてなの表記が間違っているんじゃないかと思いましたが、ネットを漁っていましたら現在の画像を発見致しましてそんなものなのかもしれません。大体単行本の後ろに生年月日は表記してあったハズでそんな基本的なミスをWikipediaがしているとも思えませんし。


話が横道にそれましたが当時「落・乱」のサイン会があるという事で僕はワクワクしながらサイン会に向かうわけです。しかしそれらしい人はどこにもいない。和服姿のお姉さんが受付をしているらしいのは見えるけど尼子騒兵衛先生は何処だろう?と思っていましたらなんとその和服姿のお姉さんこそが尼子騒兵衛先生その人だったのです。すごく綺麗でした。子供の記憶なので美化されている部分もありますが一緒に行った親が2人共「あんな人が漫画を描いているとは思わなかった」「受付の人かと思っていた」と言っていたのを鮮明に覚えてますから当時恐らく30代半ばの尼子騒兵衛先生は客観的に見ても美人の部類であったと思われます。


それこそ陰気な漫画家という職業の中ではトップクラスに入る美形だったんだろうなぁと今でも思っています。その頃にもしネットが普及していればきっと2ちゃんねるあたりで晒されて一部で「落・乱…萌え〜」「騒タン萌え〜」というような評価がなされていて別の意味での「萌え漫画」という評価が下されていたのかも…とか考えてしまいます(笑)。


幸か不幸かそのような評価がされる事は無かったわけですが、僕はそれで良かったのだと何の根拠も無く思います。もう大人になって「落・乱」を読むこともないだろうかと思いますが、氏には是非これからも頑張って欲しいものです。

PS3はWiiに負けたのか?

家庭用ゲーム機の次世代機に今のトコ大して興味の無い人間の印象論的な感想。数字とかは面倒なので調べてません、つまりはその程度の雑感。


結論としては「まだ」負けて無いと思います。販売台数から言えば現時点でPS3はWiiに惨敗してるワケですけど、Wiiの現時点での勝因は「ゲーム離れしてた人や今までゲームに大して興味が無かった」という層を取り込んだからで現役ゲーマー層、つまりは今までPS2を支持してた層は相変わらず大して動いて無いのではないでしょうか。


現役ゲーマー層はPS3の先行きに不安があるもののWiiに乗り換えるのも不安でなにより絶対的にPS2で満足しているのではと。ソニーはPS3のコストダウンに着手し始めたようでその姿勢は評価できますがここで忘れてはいけないのがWiiは元より「PS2には不可能でPS3で可能な事」を模索する必要があるという事です。今のところPS3の魅力を全く感じない人が多いと思います。そりゃそうだゲームを楽しむという観点からしたらPS2以上の画質の向上なんて何の魅力も無いもの。


ソニーはそこらへんを分かっているのか分かってないのか良く分かりませんがまぁ何にせよ頑張って欲しいものです。


参考リンク:SCE、PS3の製造コスト削減に着手

DSがこない

ニンテンドーDS Lite ライト ジェットブラック

ニンテンドーDS Lite ライト ジェットブラック

2週間前に予約したのだけど未だにつかない模様。新品を買う事に拘っている僕なのでヤフオクという線は消えていて、ならばAmazonかというと定価より5000円近く高騰しているものを買うほど酔狂な人間でも無いわけで…。それならばと近場のゲーム屋で予約してみたのだけども…。


今の時代こんなにも新品を入手しにくいものがあるというのが素直な驚き。入手しにくいものと言えば僕の年代だとたまごっちを思い出す。本当にあれは凄かった。


近くのデパートで万年売り切れ状態。どこかしらか明日入荷するのでは?という情報が入る。次の日喜び勇んで買いに行こうとしたら開店1時間前からパチンコ屋朝イチの如くぞろぞろと並んでいる人達をみて唖然。中には主婦の方なども結構いたりして当時小学生の僕は「子供に頼まれて大変なんだろなぁ」と文字通り子供ながらに考えていたりしたもの。そんなこんなしていると開店し、開店すると同時に一目散におもちゃ売り場に全力疾走する一同。愕然とするも遅れないように僕も必至にダッシュ。息も切れ切れにおもちゃ売り場に到着するとそこには噂通りたまごっちがあった。「あったあった、たまごっちがあったー!」とクララが立ったばりに喜ぶ暇も無く始まるたまごっち争奪戦。同年代の子供が、主婦が1980円のたまごっちを巡って己の死力をかけた攻防を繰り広げる。主婦はたまごっちを奪い取ったら子供が手に届かないようにたまごっちを両手に握り締めたままめいいっぱい手を伸ばす。すると別の主婦がそれを奪い取ろうとして、空中戦は大人達同士で大混戦に。地上戦は地上戦でもっと悲惨。たまごっちを手に入れた人はそれを手放すまいと亀の如くうずくまるもさらにそれを奪い取ろうと大人子供入り混じっての大激戦。人間の山が瞬く間に出来上がる…。結局並んだ人間の中でたまごっちを手に入れれたのは約半数くらいのもの。僕はというと、なんとかたまごっちを手入れれたものの幾人かの主婦にのしかかれ満身創痍でした…。


今考えると(言い方は悪いけど)たまごっち如きに大人も子供よくもまぁあそこまで熱狂したものだと。近場のデパートに入荷するという噂も広告等が出たワケでも無かったのによくあんな不確定な情報で多くの人が並んだものだ。結局噂の出ドコも謎だし(今考えるとデパートの内部から漏れたんだろうなぁ…と漠然と感じます)。それにくらべると今のDSなんて可愛らしいものかもしれない。たまごっちは入荷待ち1ヶ月とかでその上であの激戦を勝ち抜かなければならなかったのだから。ここまで書いて気付いたけど今のDSの状況はPS2の初期やWiiの現状やPS3の極初期に似てるのかなぁとか思ったり。同じゲーム機同士だし。この中で買ったのはPS2だけだけどあれも予約待ち1ヶ月とかだったしなぁ…(流石にものがものだけにたまごっち争奪戦とかの状況になったらヤバイから現品販売はほとんど無く予約販売オンリーだった気がします)。


結論としてはDS早く届けという事で。(オチてないよォー)

最近買った漫画最新刊レビュー

一言…凄い!「黄金の回転」とか全く意味が分からないッ!いや、正確には分かるけど分からないッ!自分でも何を言ってるか分からないけど…とにかく分からないものは分からない、でも分かる。僕の理解の範疇を超えてます。そしてその「黄金の回転」以降も神懸り的な展開が続くッ!なんなんだこれは。こんなものを描けるなんて荒木飛呂彦という作家は本当に狂人だなぁと思う次第であります(褒め言葉)。SBRを読み返して見ると週刊で連載していた頃の末期であるオコモエバ戦(コミックスに直すと多分4巻)辺りがジョジョ史上1、2を争う程つまらなくてウルトラジャンプに移籍した途端昔の輝きを取り戻していったんだなぁとしみじみと感じます。ウルトラジャンプへの移籍は本当に正解で今のSBRは現在連載中の漫画(青年誌も含む)で文句無くトップクラスに面白いです。荒木先生には月刊誌が向いているだなぁ…と感慨深く思うのと同時にこんなに面白い漫画が読める現状に心の底から満足。ジャンプ編集部は(結果的にかもしれないけど)良い仕事をした!




魔人探偵脳噛ネウロ 10 (ジャンプコミックス)

魔人探偵脳噛ネウロ 10 (ジャンプコミックス)

絶賛休載中のHUNTER×HUNTERを除けば現在のジャンプで飛び抜けてNO1でしょう。巻を追うごとに加速度的に面白くなっていくネウロ。10巻は演出面(弥子がパスワードを解くトコロの演出がツボ!)もさる事ながら非常にスピーディーな展開で圧巻の一言。ナルトやブリーチ辺りでネウロ10巻の1巻分の仕事をしようとすれば恐らく5巻ぐらいは必要なんじゃないかな、ワンピースに至っては10巻分くらいはいりそう…。上記のSBRにも言える事ですが濃縮された漫画の1巻分の話とはこんなにも面白いものなのかっ!コミックス派なのでHAL編解決の11巻が非常に楽しみ。




今回買った漫画は現在の漫画シーンでトップクラスの2冊だった事もありますが、最高に面白くて大満足。この楽しさが400円ぽっちで買えるのだから本当に僕等は幸せだなぁ…っと。あひるの空15巻もそろそろ発売だし、最近の漫画シーンはアツイなぁ。

少し面白そうなサイト

コミックレビュー トラックバックセンター


ジャンプ感想サイトなどによる1話1話のレビューではなく作品全体の評価がもっと読みたいなぁーと思っているのですが、案外そういう感想を書いてる文章を探すのは手間がかかります。はてなのキーワードで飛んでいっても大抵の場合、週刊誌感想日記の簡単レビューだったりして「今はこういうのを読みたいんじゃないんだよ!」と勝手に憤っている今日この頃ですが、このサイトなら作品全体の感想を書いてる文章を探すのが楽になりそうです。しかしまぁ僕が言えた事じゃないんですが規模が小さい…。大抵の作品はTrackBack(0)なのです…。盛り上がればいいなぁーと思いとりあえず少し前に書いたあひるの空の感想をトラックバックしてみました。ほんと、盛り上がればいいなぁ。


にしてもまだ反映されてないようだけどいつになったら反映されるのかな?