週刊少年"侍"ジャンプ

アンケート至上主義は確かに発行部数を延ばし数多くの名作を生み出しました。しかしその名作の裏方として10週で打ち切られ涙を呑んだ作家やその作品である怪作も数知れず…。そんな華やかな舞台のいわば裏方と徹した作家達にスポットライトを当てた夢のような雑誌が今ここに!

  • 侍ジャンプの特徴。
    • 打ち切りは一切無し。(トラウマなので。)
    • 人気アンケートも無し。(そんなものにこだわらない。)
    • 打ち切りが一切無いので当然新連載も無し。(その潔さが「侍」。)
    • 発行部数が本家ジャンプの5分の1以下だった場合即休刊。


珠玉の連載陣


梅澤春人*1:代表作 『BOY』『無頼男』『SWORDBREAKER


別名日本漫画界のロックの神様。その独自のセンスから繰り出される常人からは飛びぬけたロックの感性は決して一般ウケするものではないですが、『BOY』は奇跡的に一般ウケして長期連載となりました。しかしその他の(最近の)作品は一部で熱狂的な支持を受けるも短期連載(打ち切り)が目立ちます…。「殴(や)れ!刺(や)れ!犯(や)れ!殺(や)れ!壊(や)っちまえ――――!!!破壊――――――(デストロ――――――イ)!!!」(『無頼男』より)は漫画史に残るロックなセリフ。




■キユ:代表作『ロケットでつきぬけろ!』


別名日本漫画界の短期連載(打ち切り)の神様。さらにロック漫画家という肩書きも持ち合わせています。前述の梅澤春人先生とは全く違ったベクトルのロック性を持ち合わせており、作品そのものよりもむしろそのロックな感性そのままな巻末コメントに惹かれた人が多いようです。「痛みを知らない子供が嫌い。心を失くした大人が嫌い。優しい漫画が好き。バイバイ」は巻末コメント史に残るロックなセリフ。




霧木凡ケン:代表作『地上最速青春卓球少年ぷーやん


彼の特徴は前述のキユ先生と同じで巻末コメントです。『河童をみつける旅に出る』という連載小説を披露するという前代未聞の巻末コメントでその異才さをフル発揮してくれました。また本編である『地上最速青春卓球少年ぷーやん』が稀に見る笑えない漫画だったのでその面白さは際立ち、一説では連載小説を面白く読ませるがために『地上最速青春卓球少年ぷーやん』を内容あえてつまらなくしたという説もあるとかないとか…。




■加地君也:代表作『闇神コウ-暗闇にドッキリ!- 』


彼も主な連載場所は巻末コメントです。自分の作品が打ち切り寸前なのに他の作家を励ましたり、えらく(笑)(爆)などを多用し、読んでいて思わず苦笑いしたくなるような痛痛しさを存分に発揮してくれます。さらに単行本ではその数倍の密度で書き下ろし(文章含む)をされるのだから(ファンには)たまらないです。




大亜門:代表作『無敵鉄姫スピンちゃん


代表作の『無敵鉄姫スピンちゃん』は一部で熱狂的にウケるも短期連載(打ち切り)で終わる…。その原因はなんといっても絵柄と内容が全く正反対だった事が大きな原因でしょう。絵柄はやや可愛い感じで小学生向けと言った感じですが、内容は下ネタが多く明らかに中高校生以上を意識した内容で、二兎を追うものは一兎も得ずを体現してくれた漫画です。ただ『ドラゴンボール』と『テニスの王子様』を同時にパロるのは普通の新人にできる事ではないと思います(褒め言葉)。




許斐剛:代表作『テニスの王子様


代表作の『テニスの王子様』(連載中)は当初は極普通のテニス漫画として連載されるもののいつのまにか人類史上初のサイヤ人同士のテニス漫画になっているのはただただ驚くばかりです。本家ジャンプからの電撃移籍となったワケですが本人曰く「ここが(本家よりも)ボクの場所だとボクの中の侍が囁きました。」…だそうです。




河下水希:代表作『いちご100%


代表作『いちご100%』(連載中)は連載第1話で懸垂をしながら告白するという恋愛新世紀を思わせる壮絶な幕開けでしたが、いつまにかパンチラなどを利用してチビッコファンを獲得するのにいっぱいいっぱいになってしまいました。前述の許斐剛と同じく本家ジャンプからの電撃移籍となったワケですが、本人曰く「打ち切りを気にせずに自分の描きたい事を描きたいです、懸垂で告白なんて比にならないくらいのものをね、っていうかそろそろ(本家での連載が)限界だったんですよ…。」とのコメント。





さて「週刊少年"侍"ジャンプ」はこの最強メンバーで10週廃刊の壁を突破する事ができるのでしょうか!?



※この日記はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。

*1:書いた後気付いたのですが現在『週刊ヤングジャンプ』にて「カウンタック」を連載中らしいです。頑張って下さい。