堀江貴文という人物

最近この人に関連する話が頭からこびりついて離れないので、気は進まないが一応考察。


堀江の著作は2冊程度しか読んでないのですが、彼の本のほとんどは実用できるものでなく、堀江貴文というのがどういう人間であるかをアピールしている本なので2冊で十分です、ハイ。お腹いっぱい。


彼は徹底的な資本原理主義者であり、また生粋のネット至上主義者です。


前者は恐らく彼の幼少時代から培われてきたものであり、彼の人格そのものです。「金で買えないものは無い」と公言している事は有名な話ですが、一般的に形成されているイメージとは少しギャップがあります。まずよく堀江に対する質問で「人の心は金で買えるんですか?」というのがありますが、彼はTVや本で「金が無いと人の心は荒む、その逆説を言っているだけ」と答えています。それ自体は全くその通りです。恐らく彼のイメージとしては「人の心全部は金で買えないけど、心を守るためには最低限の金がいる」という事でしょう。彼は本気で金で世の中全部が買えるとは思って無いです(世の中にあるモノの99%は金で買えると思っていますが)。ただ彼は少し極端で、自分が金で買えると信じているもの(会社など)は少々の慣習を破っても金さえ出しとけばOKという認識の持ち主です。なので金を出して事が運ばなければ「相手はアホだー!」とプッツンしちゃいます。


後者はもうアホじゃないかと思うぐらいネット至上主義者です。これは彼がネットに出会い、それをビジネスとして成功させて、その結果有頂天になった時形成された人格です。彼はネットのお陰で大好きなお金をいっぱい手にする事ができました。なので、ネットに対してはかなりの過大評価をしています。彼の中でネットは万能です。「ネットはなんでもできる!既存のモノとネットをミックスさせたらなんでも相乗効果で大爆発だ!」これが彼のネットに対する基本的な視点です。確かにネットと既存のモノを融合させて効果的な場合もあります(会社の連絡事項にメールを活用するとか)。しかし、当然水と油の如く相容れないものも存在するワケですが、彼はそんなトコロに目が届きません。具体的な事は思いつきもしないものでも「ネットとくっつけばスゴイ事になる!」と信じ込んでいるのです。


これが彼を構成している主な成分です。


あと彼は頭が良いのか悪いのかというのがよくある疑問ですが、ハッキリ言って頭は悪いです。簡単に言えば「勉強は良くできる子だけど、生きてく知恵に欠けてる子」です。勉強みたいにコツコツやる事は非常に良くできるのですが、別の頭が足りなくて生きていくための方向転換が上手くできず、あっちにぶつかったりこっちにぶつかったりガンガン頭をぶつけているワケです。彼は勉強自体は捨てましたが、勉強系統の頭を使う実務はあいかわず良くできていて、たった4人で始めた会社をあそこまで大きくしました。ただ別の頭は致命的に足りてなくて、例えば言っているコトとかはかなり無茶苦茶。例を探すのも面倒臭いので実例は挙げませんが、彼の発言の専門用語とかは間違えがいっぱいです。本来彼はここまで来る人間じゃなかったのですが、ネットとの出会いにより、あそこまで大きくなれたのです。


そして彼は何故あそこまで嫌われるか、ですがそれは成金だからです。普通の会社の社長を「所詮はサラリーマン」などと見下した発言は正に成金そのもの。彼は「ネット成金」である事に無自覚で、金をいっぱい持っているので自分が偉い者だと信じ込んでいます。例えば礼儀を欠いた「黒いTシャツにノーネクタイスタイル」も自分が偉いから良いモノだと思っています。しかも頭が悪いから何故それが悪いかも気付かないのです。実は心のどこかで「ちょっと失礼かも」ぐらいは思ってるかもしれませんが、結局は「俺は偉いんだし、まぁいいか」という性根に打ち消されます。実際は成金であろうと由緒正しい金持ちであろうとその態度、佇まいから人間性が判断されるのですが、彼は頭が悪いのでそれに気付いていないのです。俺の大嫌いな「成金根性」の立派な持ち主なのです。


オチてないけど以上で考察おしまい。あースッキリ、スッキリ。