ドラクエ8

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
前作が「史上最悪のドラクエ」と評されてたのと初の完全3D化*1で一抹の不安を覚えていましたが見事に打ち破ってくれました。昨日クリアしたので今さらレビュー。


まず戦闘ですが過去シリーズとは(ほんの)少し読み込みが遅いと感じた程度で全く苦にならず。快適までとは言いませんがそれなりにサクサク進むのでストレスはほんとんど無し。世界観とマッチさせるためにも3D化は必要だったのでそれにしてはかなり良く頑張ったと。ボスも良くバランスがとれたボスが多いです。途中の強いボスは要レベル上げだし、ラスボスも普通にすすめていったらかなりの強敵です*2。隠しボスは「やりこみ」ってほどのやりこみは必要無い程度の努力で倒せます。そこは少し不満。でもまぁ終わったゲームを延々とプレイするのはむないしいものなのでこれもここらが妥当なところかと。


システム的には転職システムが排除されスキルシステムになったのですが、メリットは余計な敵と戦わなくてよくなった事(終盤はメタル系オンリー)。デメリットは失敗したら取り返しがつかなくなり物語をかなりすすめづらくなってしまう事。多少条件は厳しくてもよかったので最低1回は再振りのチャンスが欲しかった…。クリア後の世界で全スキルを制覇する方法もあるにはあるのですが最低10時間以上はかかりそうなのでやる気起こらず。仲間も入れ替え不可能(固定メンバー)。やや不満ですがその方がキャラに愛着をもてるしこれもまぁこれで…。


ストーリーは可も無く不可も無く。骨組みもよく演出も頑張っているのですが、何か足りない…。やっぱり「恐怖」かなぁ…。場面場面では良い演出もあるのですが、全体的にみるとイマイチ。「コイツを倒さないと世界が滅ぶ」ってな恐怖感をもっと全面に押し出して欲しかった。そういう意味ではラスボスのデザインももう少しこだわって欲しかったと思います。


やりこみ要素はかなりいっぱいあります。全アイテム制覇とかはかなり時間がかかるんじゃないかな。でもまぁ隠しボスを倒すまでの時間は純プレイ時間が70時間もあれば十分*3。そういう意味ではお手軽なゲームかもしれません。


後、パーティにひとりいる女の子、ゼシカって言うのですが彼女への開発スタッフのこだわりが凄かったです。特定装備でキャラの着せ替えができるのですがそれがあるのは主人公とゼシカだけ。主人公はたった1つしか着せ替えパターンが無いのにゼシカには5〜6くらい。なんだこのコスプレへの異様なまでのこだわりは。ただバニーなどでシリアスシーンに突入すると見事にミスマッチしていて思いっきり醒める*4のでそこらへんは少し配慮して欲しかったです。あと彼女は魔法を撃つたびに胸が揺れます*5ぱふぱふもそれなりにエロいです。ここらへんにも開発スタッフの執念が感じられ、ひとつ間違えば「エロ」ではなく「下品」な演出になってしまうところをギリギリのラインで留めている開発スタッフのたゆまぬ努力に乾杯!


総合的には名作では無いですが、かなりの良作だと思います。まだ未プレイの人(ほとんどいないと思いますが)は是非!

*1:5のリメイクとかは良く知らないのでそこらへんは曖昧ですが

*2:俺は攻略サイトをみていたので高レベル、レアアイテムで簡単撃破

*3:ちなみに俺はカジノで連射機放置を除いて60時間程度です。

*4:経験あり

*5:他にもいろいろそういう演出はアリ