日本シリーズ、ロッテ三連勝!

3〜4年前からロッテファンなのですが、まさかここ数年でここまで強くなるとは…。



それにしても今回の日本シリーズ、点差こそ離れていますが全て紙一重の攻防を制した結果たまたまそうなっているだけで点差程現時点でのチーム力の違いは見られないです………が、今のロッテは本当に神がかっている。それを「勢い」の一言で片付けてしまう今の風潮はなんとも口惜しい、もちろんプレーオフを制した勢いもあるだろうがそれだけじゃこんな状態にはならない。個々のスキルがハイレベル、であるのと同時にチームの結束力も抜群、さらにはバレンタイン監督の好采配、「勢い」はそれを少し後押ししているだけに過ぎないと思う。



特に昨日の7回の藤川球児投手とロッテ打線の攻防は凄まじかった。誤審で勝ち越しを許した、7回最初の出塁を許したのがエラー、阪神の流れは確かに悪かった。しかし藤川投手の調子は決して悪くなかった(良くも無かったが)。相変わらずキレのあるストレートで空振りを量産していた。しかし、今江にわずかに甘く入ったストレートを右中間に弾き返される。藤川投手のストレートといえども絶好調のシリーズ男に甘く入ってしまっては打たれる、これは仕方無い、問題はその後だ。



バレンタイン監督はすかさず代打フランコ、高めのストレートに手を出し空振り…あっという間に追い詰められる。多分タイガースファンの99%はこう思ったに違いない「三振を取れる」。しかしその後、相変わらず高めのボールに手を出すもののフランコに「当てにいく」という意識があるのか中々ストレートで三振が取れない。「そろそろ変化球…絶対に振る」…と誰もが思っていた時に放たれるベース上でワンバンするような素晴らしい変化球。だがフランコは微動だにしない。俺は正直鳥肌が立った…「そんな…バカな…」って。その後もストレートは当てられ、変化球は完璧に見逃され結局フォアボール。ノーアウト満塁という状況以上に阪神に嫌なムードが漂いはじめる。「ここで粘れなかったら次の一戦も落とす」そう思える状況だった。そこで代打橋本。フランコの時と似たような状況で2ストライクまでは一瞬。しかしその後が長い。ストレートには粘られ、変化球にはピクリとも動かない。正直…信じられなかった、150キロオーバーのストレートにタイミングを合わせている…ハズなのに、その後に来る変化球に全く反応しない、それでいてその次のストレートにはタイミングを合わせる…というのは今まで目にした事の無い異様な光景だった。そして最後はストレートをセンターに弾き返されて藤川投手KO。しばらく開いた口が塞がらなかった。



実質この時点で勝負はついていたので、変わった投手はお約束の大炎上、あれは誰が投げても一緒だったと思う。それにしてもあの7回は一体なんだったんだろうか。俺が見ていた限り変化球でストライクを取っていなかったのでそれが出来れば話は早かったのだろうか。変化球を全て捨てていたのは、ベンチのサインだったんだろうか。そしてストレートと変化球を完璧に見切られていた藤川投手にはフォームにクセでもあるのだろうか。素人なんでわからない事だらけだ。確かに言える事は今までの野球観を覆されるような名勝負であった事は間違いない、俺の大好きなロッテがそれに勝ってくれたのは本当に嬉しい。藤川投手は地元が一緒で、好きな選手なので今後が少しだけ心配。(きっと立ち直ってくれると思う)



というワケで昨日の勝負で完全にロッテ日本一が確定したので(断言)、今日はそれを肴に美味しいお酒を飲みたいと思います!



…それにしてもバレンタイン監督程野球を知っている人間は他にいないと思う。