赤灯えれじい

赤灯えれじい(1) (ヤンマガKCスペシャル)
私は赤灯えれじいが好きです。


この漫画はヘタレ男がひょっとした偶然からヤンキー女に恋するという話です。
シチェーション自体は結構使い古された感のあるシチェーションですが、その描き方が実に素晴らしいです。絵もそうですが、全体的にほのぼのとしていて、読後もほのぼのとした暖かい感触が残ります。では、何がそうさせるのか?理由は2つの要素にあります。


1つ目の要素は「人工的」なキャラが存在しない事です。例を挙げるとチーコみたいな女の子は現実にはほとんどいないでしょう。しかし、そのチーコにしても妄想の中にだけ存在するような「性格が良くて可愛いい→文句無し」といった風な明らかに造られたような「完璧な女」では無いのです(ここらへんは読んでもらえたら分かると思います)。そしてもう1つの要素は「恋愛」が一番のテーマである事です。恋愛に力を入れて描いているので、2人の恋愛過程の描き方が実に緻密で、どんどん感情移入する事ができ、読んだあとは素直に「良かった〜♪」という感想が出てくるのです。


この漫画はラブコメですが、現在少年誌に氾濫しているような人工的な(現実離れした理想すぎる人工的なキャラ+エロ要素で読者に媚を売っている)ラブコメとは根本から違っているのです。第2部はまだ通して読んで無いので感想は控えますが、第1部(1巻)に限って言えば文句無しに今まで読んだラブコメの中で最高の作品です。


(はてなダイアリーの)キーワードで検索してもほとんど取り上げられて無いようなので今さらですが感想を書きました。まだ読んだ事の無い人は是非読んでみて下さい。