次世代ハード競争に関して思う事

僕が小学生〜中学生…もう10年近く前だけど昔のゲーム業界には夢がありました。簡単に言うと現在より遥かにゲームが売れていました。PSのゲーム売り上げのデータベースを調べてみたんだけど(こちら)その売れ行きの良さに驚きを隠せなかった。ミリオンオーバーはざらにあるし全体的によく売れている。PS2のランキングも見てみるとその違いは明らかで(こちら)PSと比べるとミリオン突破は明らかに減っているし、突破しているのはそのほとんどが人気シリーズです。2006年に至ってはFF12以外ミリオン超え無し…。シリーズ物だけど個人的にその出来からミリオンを突破していてもなんら不思議無く、愛してやまない「テイルズオブジアビス」の売り上げが50万本強に止まっているのもショックでした。こうしてみると近年(つっても結構前だけど)ゲーム業界で合併が盛んなのもうなずける話です。物心ついた時からゲームをしてきた人間としてはこのような現象は寂しく思います。


このような現象が起こった理由についてはそちら方面のサイトがいろいろと分析なさっていて今更僕が指摘する事でもないけども、ゲームが複雑化してきたのが大きな要因かと。古くはインベーターに始まりスーパーマリオで社会現象まで起こったゲーム業界。このあたりまでは万人がついていける範囲だったと思うのですが、その後どんどん多様化複雑化されるゲームに消費者である僕らがついていけなくなったのだと思います。


世間ではPS3とWiiが次世代ハード競争を繰り広げているのですができれば共存して欲しいと思う自分がいます。一人で遊ぶ時はPS2、皆で遊ぶ時は64と僕らは任天堂ソニーを使い分けていました。完全にではないですけどソニーハードと任天堂ハードが共存していたのです。実際64で遊ぶのはスマブラマリオカートぐらいでしたけど、PS〜PS2時代は一人で遊べるゲームに関してはPS(PS2)が強すぎたからそれは仕方ない。今回はPS3がスタートダッシュに失敗しているのでハード競争に関してはWiiが勝つでしょう、ほぼ間違いなく。ただPS3もそこでめげず64〜GC時代に任天堂が模索したようにソニーにはPS3でしか出来ない事を探して欲しいものです。そして(任天堂は分かっていると思いますが)普段ゲームから離れている人を取り込もうとして欲しい。「脳トレ」シリーズなんかはその良い例です。大作主義(大作依存)に拘り続けていたらPS3は間違いなく大コケすると思います。そうしてそうなった時ゲーマーがWiiにスムーズに移住できるかとなったらそう簡単にはいかないと思います。64、PS時代から任天堂のハードとソニーのハードは目指しているところが違いすぎた。その溝は大きいと思います。


僕はまだPS2で満足しているので新ハードは買う予定が無いのですが、それでも数年後には新ハードを購入する事でしょう。その時にゲーム業界が衰退していたらとても悲しい。僕はまだまだ面白いゲームをプレイしたい。





参考家庭用ゲーム機ソフト・ハードの売上データベースサイト