ゲッターと私その2

私はゲッターロボが好きです。


ゲッターロボは決して万人受けする作品ではありません。しかしある熱狂的な読者がいるのも確かです。私も含めて。それは何故なのでしょうか。


作者の石川賢は決して絵が上手いワケではありません。上手い下手の基準で言えば下手の部類にはいるのではないでしょうか。しかしそれでも一部から熱狂的に支持されるのは何故か。それは彼の他の作品は未読なので一概には言えませんが、ゲッターに限って言えば石川賢のマンガには「魂」が篭ってるのです。情熱、壮大なスケール、それをめいいっぱい凝縮して作品に詰め込んでいるのです。並のマンガとは比べものならないほど濃縮されているのです。彼のマンガからは「熱い」ものが確かに伝わってきます。


少年誌に毒にも薬にもならないようなマンガが氾濫している今、彼のような良い意味で「濃い」マンガを描くマンガ家は確実に減少していると思われます。とても残念な事です。一般に氾濫している中途半端なマンガに飽き飽きしている方はゲッターを読んでみてはいかがでしょうか。最近忘れていた熱い想いを再び燃え上がらせる事ができるかもしれません。


次回からはゲッターを個別にレビューしたいと思います。