日本シリーズ総評:現場編

西部ライオンズ
松坂…現時点で確実に日本TOP5に入る投手である事を再確認しました。速球と変化球は両方一級品です。ただストレートはスピードガン表示こそ出ているもののキレはイマイチといった感じでした。


石井…のらりくらりかわすピッチングが型にハマった時の恐ろしさを感じました。13イニング無失点はお見事と言うしかありません。ただ展開にも救われたかなという感じはあります。


和田…ここぞという時の集中力は天下一品でした。確実にアベレージ以上の能力を持っているでしょう。第1戦の川上から打ったホームランと第6戦の山本からのホームランは他の誰にもマネできないものでした。「俺がやらなきゃ誰がやるんだ。」という気迫をビンビン感じました。球界で一番勝負強いバッターだと思います。


豊田…本調子では無かったのですが、その威圧感は凄かったです。というかプレーオフ時に初めて彼の精神統一方法*1を見たのですが、「守護神降臨」という感じで非常にシブく格好よすぎでした。ファンになりそうです(笑)。


中日ドラゴンズ
川上…調子が良い時は現時点で日本で一番の投手では無いでしょうか。ストレートのキレも最高でスピードガン表示こそ145キロそこそこでしたが松坂以上のスピードに感じました。変化球のキレも文句無しでした。


井上…シリーズ男の本領発揮でした。チャンスを必ずモノにしてチームの勢いをつけるのに大活躍でした。最終戦も2回の打席でリナレスが刺されなかったら全く展開は違っていたでしょう。勝負事に「たられば」は無いのですが。


落合監督…第3戦の岡本の起用方法は自他共にミスと認めたワケですが、私は短期決戦という条件を除けばそんなに大きなミスでは無いと思います。彼の「選手を信頼する」というスタイルがあったからこそ中日は補強無し*2セ・リーグを制覇できたのではないでしょうか。やはり彼は数十年に一度の名将だと思います。

*1:投球練習後にスタンドに向かって祈りを捧げる儀式。

*2:詳しくは知りませんが大きな補強は無いという意味でお願いします。