リアル鬼ごっこ

リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
題名だけは良く出来た作品。本当に非凡なものを感じます。題名だけは。中身は劣化版バトルロワイヤル、それも本家より圧倒的に劣っているので読むのがつらいつらい。作品そのものに対する評価は以上。


2年くらい前に題名につられて購入してしまったワケですが、読了後激しく後悔しました。少しネット界隈を検索してみると結構有名な作品みたいですね、勿論悪い意味で。そういえば大学入学直後に知人がこの小説の事を非常に面白おかしい小説として話のネタにしているのを目の当たりにして日本の大学生の知性のレベルというものに軽く絶望した記憶があります。信じられない…信じたく無いことですが、この小説を本気で支持する層というのは間違いなく存在します。しかし逆にこれは希望でもあるのではないか、と思うんですよね。小説というジャンルの顧客層はまだまだ開拓できるという意味で。